Lila
光の粒子たちであり、また波たちであるものの終わりなき戯れ
三香の原 久迩の都は 山高み 川の瀬清み 住みよしと 人は言へども ありよしと 我れは思へど 古りにし 里にしあれば 国見れど 人も通はず 里見れば 家も荒れたり はしけやし かくありけるか みもろつく 鹿背山の際に 咲く花の 色めづらしく 百鳥の 声なつかしく ありが欲し 住みよき里の 荒るらく惜しも
万葉集 田辺福麻呂
本作品は、フィールドワークを通して出逢った、太古より常に動き変化しつづける木津川の砂の音や、川の瀬に立つ「神の降臨する山」として人々に愛され続けてきた鹿背山(かせやま)の里山に、ひっそりと揺れながら咲く笹百合 (日本固有種)をモチーフにしたインスタレーション作品である。
Sound : 東岳志
Image Numerization: 菅原麻衣
Coding : 小片隆久
Mirror : 山本晃久
Research Support : 竹門康弘・加藤史江・外売募
Thin Section : 松岡廣繁・高谷真樹
Interview : 西念寺 田辺英夫
Light Consultant : 小川ユウキ
Special Thanks :
大阪芸術大学アートサイエンス学科・安藤英由樹・木村彰秀・金子直弥
やましろ里山の会・関西光量子科学研究所・マンヨウツール株式会社・岩船寺・浄瑠璃寺・京都府立山城郷土資料館